⑥購入希望者と価格交渉が行われる
不動産の内見が終了したら、次に行われるのが「価格交渉」です。もちろん、内見で良い印象が残せなかった場合には価格交渉には行わないで、さらに他の購入希望者の内見が引き続き行われることになります。
こちらでは、内見してくれた方との価格交渉の中身について徹底解説します。実際にどのようなことが行われるのでしょうか?
■価格交渉の中身とは
・双方の希望価格を元に交渉を行う
売り手・・・少しでも高く売りたい
買い手・・・少しでも安く買いたい
価格交渉を行う時には、双方の希望といったものが重要になります。注目して欲しいのが売出価格です。3,000万円といった売り出し価格を示している場合は、その金額が売却上限額となります。要は、高く売れても3,000万円なのです。そこからどれだけ引き下げるのか、ということが大きな問題になってきます。
売り手に関しては、売り出し価格よりも高く売ることは出来ないので、いかに引き下げ率を低くするのか?ということが問題になってきます。
買い手に関しては、売り出し価格よりもいかに引き下げてもらえるのか?ということを考えてきます。
そこで重要になってくるのが売り出し価格の設定なのです。
・売り出し価格は少し高めに設定すること
例えば、3,000万円で売りたいのに3,000万円に設定しては、希望が叶えられないかもしれません。3,000万円で売りたいのであれば、交渉のことを考えて少し高目に設定すべきです。例えば3,100万円といった形で設定していきます。
価格交渉を行うことで、引き下げ交渉はほとんどのケースで実施されます。交渉を受け入れつつ希望価格で売却する、ということが極めて重要になって来ます。
■価格交渉が決裂したらどうなるのか?
・新しい買い手を探すことになる
双方の希望に開きがある場合には、無理をすることはありません。中には、不当なほど値下げを希望してくる方もいるのです。それに付き合ってしまうと、大損してしまうかもしれません。
価格交渉の決裂というものはそれほど珍しいものではありません。ですから、無理なのであれば交渉を進める必要はないのです。
交渉が決裂した場合には、新しい買い手を探すことになります。特に、期間的な焦りというものを抱えていないのであれば、ゆっくりと新しい買い手を探す、といったことも出来ますよね。
ちなみに、売り出し価格で購入してくれる買い手を探してもらえるように不動産業者へお願いすることも可能ですよ。