住宅性能評価をしてもらった方が良いの?
住宅の価値が高いのであれば、住宅としての価値が高いといった判定をしてもらったうえで売却したい、と思っている方も多いのではありませんか。それだけ高く売却できるチャンスが出てくるからです。
そこで注目をして欲しいのが、住宅性能評価と呼ばれているものです。住宅の品質向上を目的としてスタートしたものですが、既存の住宅に関しても評価が受けられるようになりました。
今回は、家の売却と住宅性能評価についてお話します。
■特別受けるべき理由はない
・そもそも住宅性能評価は広まっていないのが現状
平成14年の12月に住宅性能評価はスタートしています。しかし、平成26年の12月までの12年間で、実際に評価書の交付を受けている既存の住宅は、全国で4,000戸余りです。たったそれだけしか受けていないのが現状なので、広く知られているには至っていません。
確かに、受けたからといってマイナスになることはありません。しかし、行ったとしても特別に売却価格がプラスされるようなことは考えられないのが現状です。
家を高く売りたいから住宅性能評価を利用する、といった考え方は正しくはありません。無理をしてまで性能評価を受けるべきではないのです。
■いずれは必須になる可能性はある
・今後認知度が高まる可能性はある
まだ12年程度しか経っていないものでもあるので、広く知られるには至っていません。しかし、不動産業界などはある程度把握してきています。実際に性能評価を受けた物件を取り扱っているところもちょこちょこと出てきているのです。
不動産業界が住宅性能評価に注目してくるような状況になれば、実際に売買価格に反映されてくる可能性があります。積極的に住宅性能評価をアピールポイントとして使ってくることもあるのです。
今後数年で一気に性能評価に対する考え方が変わってくる、といった可能性もあるのです。いますぐに物件を売る、といった事を計画している方には必要はないかもしれません。しかし、5年後や10年後に家を売りたい、と思っている方には関係してくることも考えられるのです。
住宅性能評価に関しては、不動産を売るときに業者に相談して決めるのもおすすめです。受けたほうが良い、とおすすめされた場合には検討しましょう。仲介してくれるところの意見をしっかりと聞くことも大事なんですよ。