賃貸にすると希望する賃料がもらえないことも
不動産を売却する時には、売却以外の選択肢もあります。それは、賃貸にする、といった方法です。しかし、賃貸に問題がないわけではありません。問題点が多い場合には、売却する、といった事も必要になって来ます。
今回は、賃貸にした場合のデメリットの一つについてお話します。もしも問題があると思ったら、素直に不動産は売却してしまいましょう。
■希望の賃料と手取り賃料には開きがある!
・希望賃料は入ってくる利益とは異なる
物件を売らずに賃貸にする場合には、月あたりの賃料を設定することになります。そこで考えなければならないことに、賃料の全てを受け取ることは出来ない、というものがあります。
たとえば、10万円の賃料に設定したとしても、10万円が入金されるわけではありません。そこから一定の経費が差し引かれていくことになるわけです。
そもそも希望賃料とは、オーナーが希望している賃料です。その賃料のままで入居者が入ってくれる、ということは少なくなっています。実際に成約する賃料に関しては、オーナーの希望している賃料よりも低くなることが一般的です。
さらに注目して欲しいのが、手取りの賃料です。成約した賃料の全てが入ってくる、と思っている方もいるかもしれませんが、そこからさらに差し引かれることになります。
■サブリース費用が差し引かれるケースが多い
・賃貸管理会社に委託するとかかってくる費用あり
そもそも、物件の管理ですが、素人の方が行うことは難しいです。そういった場合には賃貸管理会社にお願いすることになります。賃貸管理会社にお願いすることをサブリースともいうのですが、家賃保証を受けられる、といった特色もあります。仮に空室になったとしても、一定の家賃収入が得られるのです。しかし、賃貸管理会社としてもリスクがあるので、手数料を受け取ることになります。
賃貸管理手数料ですが、業者によっても異なってくるのですが10%から15%程度に設定されることが多いです。仮に100,000円の賃料であった場合には、実際に受け取る金額は毎月85,000円から90,000円となるのです。
手取りの賃料がどの程度になるのか?といった事を必ず理解したうえでサブリースを利用した賃貸経営を実施してください。もしも売ったほうがお得、と判断できた場合は素直に売ってしまいましょう。