賃貸は危険!大家から契約解除は難しい
物件が不要になった場合は、売ってしまうか、賃貸にするか、といった方法があります。もちろん、どちらがお得であるかはわかりません。売却を考える方が多いかもしれませんが、賃貸にしてしまったほうが、継続的な収入を得ることにも繋がってくるので、お得、と考えることもできるわけです。
しかし、賃貸には大きな落とし穴がいくつもあります。その落とし穴を理解したうえで利用する、といったことが非常に重要になってきます。
今回は、大家となってからのリスクについて詳しくお話します。
■オーナー側からの賃貸契約解除は難しい
・正当な理由がなければ契約解除は出来ない
一度賃貸契約をして、その不動産物件を貸し出してしまうと、オーナー側からの契約解除は難しい、といった特徴があるのです。もちろん、何かしらの正当な理由がある場合には契約解除が出来る設定となっています。
しかし、借りている方に何かしらの落ち度がないのに、オーナーの都合で勝手に売却することは出来ません。
例えば、地価が上昇したので、この機会に不動産を売却してしまおう、と思っても不動産賃貸契約を結んでしまっている場合には、契約解除をこちらから申し出て受け入れてもらう、といったことは極めて難しいのです。
法律として、賃貸を利用している方の権利、といったものがしっかりと認められています。
一度貸し出してしまうと、好きな時期に売ることが出来ない、といった状態になるので、賃貸には制約がある、ということはしっかりと覚えておきましょう。
■賃貸契約を解除する正当な理由が知りたい!
・事前に中途解約に関する契約を行っておくこと
賃貸契約をする時に、契約の中に中途解約の条件について記載しておくことがおすすめです。もちろん相手の生活があるので、契約書に記載するにしても一定の成約が出てきますが、契約上中途解約が出来る、としておくことで解約はしやすくなります。
・契約者に滞納があった
滞納が定期的に起こっていたり、長期の滞納があったりした場合には正当な解約理由とされます。契約を相手側が破っていることになるので、中途解約されたとしても相手は文句が言えない立場になっているわけです。
・建物に問題が出てきた
建物が老朽化してしまったり、危険度が増してきたりした場合には契約途中であったとしても解約できる、としています。