相続した不動産を売却しないケースのデメリット
両親が亡くなった時などに発生するのが相続です。相続には不動産も含まれて来ますが、不動産に関してはそのまま保持するケースと売却するケースの2つがあります。
こちらでは相続した不動産を売却しない場合のデメリットについてお話します。実は、売らないでいるとマイナスの状況が生まれてしまうこともありえるのです。
■固定資産税がかかってしまう
・毎年税金がかかってしまう恐れあり
不動産を所有する、ということは固定資産税の支払いの義務も発生してしまう、ということになります。相続した不動産を有効活用している場合には良いかもしれません。しかし、その土地を遊ばせている状況で、何も有効活用していない場合には、税金だけを支払う状態になってしまうのです。
固定資産税は不動産評価額の1.4%の設定になっています。
仮に相続した不動産の価値が3,000万円であったとしましょう。その場合は、3,000万円×1.4%となります。なんと42万円もかかってしまうわけです。これはかなり大きな出費ですよね。毎年数十万円のお金を支払い続けることになりかねません。
■利用していない不動産は価値が下がってしまうもの
・相続不動産を利用していないと価値がなくなっていく
不動産というものは、築年数の影響を大きく受けます。築年数が古くなってしまった物件に関しては、資産価値がどんどんと下がっていくのです。
そのため、相続した不動産は時間が経てば経つほど価値が落ちてしまいます。相続した時の不動産価値と、10年後の不動産価値が大きく異なっている、ということも珍しくありません。
例えば、これから10年はその不動産を利用することはない、と決まっているのであれば、税金を支払い続け、その上で不動産価値が減っていってしまうという状況になります。このように、相続不動産の放置は大きなデメリットを抱えているものなので、よくよく考えて行動を起こさなければなりません。売却も選択肢の一つに入れておきましょう。
■相続不動産を売却しないで価値を引き下げない方法
・物件に住む予定がない場合には、更地にしてしまう方法あり
建物を維持するためにはそれなりの費用がかかります。税金はかかってきますが、建物の維持費用を抑えられる方法として「更地にする」といった方法があります。
建物としての利用は考えていないが、のちのち土地活用は行いたい、と思っている方は売却ではなく更地にする、といったことも考えておきましょう。