任意売却をしても住宅ローンが残ったらどうなるのか?
任意売却を実施して家が売れたとします。これでもうローンを支払わなくて良い、と思った方もいるのではありませんか?しかし、決してそうではありません。任意売却を行ったとしても住宅ローンが残ってしまうことがあります。
仮に残りの住宅ローンが3,000万円で、家が2,000万円で売れたとします。その場合、残り1,000万円のローンが問題となってくるのです。
残ってしまった分は返済しなければならないのでしょうか?それとも自己破産的な要領で返済しなくても良い、といった状態になるのでしょうか?
■住宅ローンの残りも返済しなければならない!
・住宅ローンが残った場合は分割返済を実施する
住宅ローンは特殊なタイプのローンとなっています。フリーキャッシングのように債務整理できるわけではありません。任意売却をして残ってしまった場合であったとしても、今後支払い続けなければならない、といった特徴を持っています。
しかし、安心してほしいことがあります。まず、残った債務に関しては一括返済を求められることはありません。分割返済ができるので、いきなり何百万円もの返済をしなければならない、といった状態にさせられてしまう恐れはないのです。
分割返済に関しても無理のないように実施することになります。一般的には、月々5,000円から30,000円程度の返済をしていくことになります。返済能力なども加味して月々の返済金額が再設定されるので、その点は安心して下さい。
■競売の場合は返済に困る可能性が高い!
・残債が出た場合には一括返済の必要あり
任意売却の場合は分割返済に応じてもらえますが、競売の場合は、残債が出た場合には一括返済をしなければなりません。
住宅ローンを支払えない状況で競売を利用したというのに、一括返済が出来るでしょうか?とてもではありませんが出来ませんよね。結果的に残債に関しては、自己破産せざるを得ない、といったケースが多いのです。
そもそも、自己破産をしてしまうと今後の生活に大きな支障が出てきます。しばらくは新たなローンも組めなくなりますし、クレジットカードも作れなくなってしまいます。個人信用情報に傷がついてしまい、ブラックリストに入っているような状態になってしまうのです。
自己破産はしなくない、という方に関しては任意売却を選択するべきでしょう。